初心者のためのカメラ入門講座 1: 「写真」とは何か

最近カメラ教えてくれって依頼がかかるようになったので、徐々に投稿していこうと思います。

■写真とは何か
カメラとは「写真」をとる機械です。昔はフィルムで、いまはデジタルデータとして記録されています。
が、デジタルカメラの時代になろうが、銀塩フイルム(アナログ)と暗室現像の時代であろうが、その本質は変わっていません。
なんでしょう?

それは、「写真とは光を記録したもの」であることです。

つまり、たいていの写真はシャッターを切った目の前の光景を記録しています。要するに自分の目に入ってくる光と同じものを、目の代わりにカメラが光を見て記録しているということです。


■第一段階:「見た光景=目の前の光」を記録する

下の猫の写真は、自分が歩いていて「あ、ATMの上で猫が寝てる!かわいい!写真に撮ってSNSでみんなに共有しよう!」と思い、カメラ/スマホなりを取りだし、レンズを猫に向けて、撮影したものです。
要するに、自分が見たものと同じ光を記録しています。

photo of cat_on_ATM

cat_on_ATM

見た光を記録する。これがまず写真の基本です。撮影したい光景=見た光景である、というのが第一段階です。


■第二段階:肉眼で見たのとはちょっと違う光景を記録する

この写真は昔懐かしい、JR東日本の上越新幹線200系です。ビシッと新幹線を記録に収めたいと思って撮りました。
自分の目で見ている風景だと新幹線が遠くて小さいです。だからズームレンズを使えば自分の目で見るより大きく新幹線が写るだろうと考え、準備していきました。
さらに走っている新幹線です。「ビシッと」した姿を撮影すると言うことは、「一瞬の光」を記録に収めなければなりません。
要するに、撮りたい写真は自分の目で見えるものとは違うと認識し、だからどういう光の集め方をすれば理想的な写真になるのかと考え、そのための準備を行いました。

train photo of Tohoku Joetsu Shinkansen series 200

Tohoku-Jyoetsu Shinkansen series 200

この写真を撮影するということは、
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1.目に入ってくる光=肉眼で見える光景と違う景色が撮影可能であることを認識していること
2.自分の撮影したい写真は、肉眼で見える光景とは違うが、カメラやレンズの設定など準備を行えば撮影可能であることを知っていること
3.実際に準備して撮影するテクニックを持っていること
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この上記3つの能力を身につけていることになります。これが第二段階です。


■「撮りたい写真をまず意識する」第二段階へいこう
殆どの人の写真撮影というのは、第一段階にとどまっています。おそらくスマホで撮影してる人の殆どはそうでしょう。

そして第二段階に移行した人が「写真が上手い」と言われるような人です。なぜなら普通の人が肉眼で見たことの無い表現が出来るからです。

本講座で説明したように、写真が上手い人というのは、「何を撮影したいのか、どういう写真になって欲しいのか、どういう光を記録したいのか」を意識して、「意図する光になるにはどうすればいいのか?」と自分が撮りたい写真になるように能動的に調整出来る人です。

#自分で上手い人というのはお恥ずかしいのですが、まぁハイアマチュアレベルだろうと言うことでご容赦を

次の講座では、第二段階にいくために、「肉眼で見えるのとは違う光=カメラを通じてこそ見える光景」について書こうと思います。

>講座2に続く。(未執筆)


■番外:初心者と第一段階の人の違い/テクニックよりもビギナーに考えて欲しいこと

初心者とは、とりあえずシャッターを切る人、第一段階の人とは、今シャッターを切ったらまぁこう写っているだろうなーと意識してシャッターが切れる人と考えています。

世間の雑誌記事とかでは、初心者のためのカメラ入門講座として、シャッタースピード/絞り/ISOといったパラメーターをマスターしましょう、モードダイヤルのP/S/A/Mの操作を覚えましょう、テクニックを向上しましょうなどと書かれるのですが、この段階では自分はお勧めしません。

初心者の人は、まず一歩立ち止まって、自分の撮影したい「画」とはどういう光なのか?を考えることが大事だと考えています。それをせずにテクニックを向上させても、技術的に正しい色々な写真が生み出されてHDD上の容量は増えても、自分が納得できる「撮りたかった1枚」を撮影する能力は向上しません。
技術的知識に穴があったら、まずそれを網羅しなければ良い写真が撮れないなんてことはありません。「自分の撮りたい写真」があるからこそ、そのために必要な技術が圧倒的に向上するのであって、「自分が撮りたくない写真」に必要な技術をまず網羅的に向上させる必要はありません。


次回:初心者のための一眼レフ入門講座 2:好きな水の流れを見せるためにシャッタースピードをいじる