初心者のための一眼レフ入門講座 2:好きな水の流れを見せるためにシャッタースピードをいじる

前回:初心者のための一眼レフ入門講座 1: 「写真」とは何か


初心者のための一眼レフ入門講座 2:好きな水の流れを見せるためにシャッタースピードをいじる

第一回講座で、写真とは光を記録したもの、だから自分がどういう光を記録したいのだということを認識できるようになりましょうと言いました。

そして良く雑誌類でシャッタースピード/絞り/ISOといったパラメーターを変えていろいろな写真を試してみようと言われますが、自分はそれに懐疑的で、別にプロを目指し学校で体系的に学ぶとかでは無いので、好きな写真がどうやって撮られているのかを要素分解して認識し、それをまねして自分でとれれば事足りるのかなと思っています。

なので、これからしばらく様々な写真を並べてゆき、どのように撮られたのか要素分解するような話をしようと思います。
(結果としてシャッタースピード/絞り/ISOといったパラメーターも交えた話になりますが、段階的に学ばずとも好きな部分だけ模倣できれば良いです)


下に並んでいる写真はアメリカの元首都フィラデルフィアにあるアメリカ人芸術家ロバート・インディアナ氏によって作られた『LOVE』像です。観光客皆スマホを向け撮影します。

Robert Indiana's Love sculpture at Philadelphia LOVE Park 1.Taken by fast shutter.

Robert Indiana’s Love sculpture at Philadelphia LOVE Park 1.Taken by fast shutter.



Robert Indiana's Love sculpture at Philadelphia LOVE Park 1.Taken by slow shutter

Robert Indiana’s Love sculpture at Philadelphia LOVE Park 1.Taken by slow shutter

上(もしくは左)の写真は噴水が荒々しく吹き上がっている感じです。
下(もしくは右)の写真の方は、噴水の水が溶け合い周囲の光を反射し、『LOVE』のテーマとの調和が良いような気がします。

仮にあなたが下(もしくは右)の写真が好きだとすると、これはどういう光を得たから撮影できた写真でしょう。
水を見ると流れています。さらに『LOVE』の下の木が風で左右にぶれているのもわかります。
なのでこの写真は、「数秒間目の前で起こったことを1枚の写真にまとめている」ことがわかります。

実際にこの写真をダウンロードして、画像閲覧ソフト(Macでいえばプレビュー)のプロパティ/情報でExifと呼ばれる撮影時のカメラの設定情報を見てください。下は8秒間の光を集めたことが分かります。上の写真は1/25秒間と極めて短時間です。

人間の視覚保持時間(≒シャッタースピード)が0.5秒程度と言われているので、上の写真は人間の視覚に近い、下の写真は写真でしか出来ない表現ということになります。

8秒の光を集めるためにはどうしたらいいでしょうか。
きっと手で持ったら頑張ってもぶれてしまいます。が、この写真『LOVE』の輪郭はきちんと直線でぶれていません。きっと三脚を立てたかどこかに置いてとったと考えるのが自然です(実際に三脚を立てました)。

つまりこういう写真が撮りたい人は、カメラのシャッタースピードが数秒になるよう設定し、かつ三脚などで固定するという作業・準備が必要になります。

次回以降も、こういった感じで撮影の要素分解をしていこうと思います。


次回:初心者のための一眼レフ入門講座 3:写真要素分解「花火」と「多重露光」