初心者のための一眼レフ入門講座 4:写真要素分解 歩く人

前回:初心者のための一眼レフ入門講座 3:写真要素分解「花火」と「多重露光」の続き


初心者のための一眼レフ入門講座 4:写真要素分解 歩く人

IBA_4K_4096_20140512-1O4C4925

要素分解する写真の全体像

今回はミャンマー仏教の中心、シュエダゴンパゴダの風景。

建物がぶれていないので、三脚は使っているだろう事が分かります。

では、シャッタースピードは何秒だと考えられるでしょうか。

この写真で判断するのは非常に難しいですが、着目する点は下記2点

  • 左手前側の人がかなり大きく動いているが、消えているわけでは無い
  • 右手奥の人が余り動いていない

「左手前側の人がかなり大きく動いているが、消えているわけでは無い」から判断すること

この人々はカメラの右前から左後ろに向かって流れていることが全体から感じられます。
そうなったとき、左の人たちは後ろの人たちよりよりカメラの近くにいます。

カメラでどれだけ被写体がぶれるのかは、距離や速度といった要素と相対的なもので、近くにいる場合はより大きくぶれます。

そして被写体ブレを判断するときに重要なのが、シャッタースピードが長すぎると被写体が見えなくなるという事です。よく渋谷のスクランブル交差点に誰もいない写真がありますが、あれは三脚を立ててシャッタースピードを30秒とか1分で撮影したものです。

なぜ被写体が消えるかというと、人や障害物に何度か遮られようとも、シャッターが長ければ長いほどずーっと同じ所に立っている物がより強調されて記録されることになるからです。要するに映り込み時間の差ですね。

今回の場合、人は消えていません。しかも、横に動いているのに消えていません(レンズに向かって縦に真っ直ぐ動くなら、大きさは変わってもフレーム会うとしないため必ず何らかは写る)。ということは、結論としてシャッタースピードはそんなに長くないことが分かります。

右手奥の人が余り動いていない

これは上記の判断の補足です。
上記の判断だけだと、ものすごく長く厚い群衆が前を歩いている可能性を否定できませんが、後ろの人の動きが少ないことから、やはりそんなに長い秒数で無いだろうという判断が確定できます。

回答

この写真のシャッタースピードは1.3秒です。まぁ写真の情報からだけで判断できるのは、さすがに3秒以下だろうぐらいですが。
人の秒速は大阪1.6m、東京1.5mで、地方部や他国はこれより遅いので、ミャンマーで寺院というシチュエーションなら1m/秒弱ぐらいでしょうか。

—シリーズ—
第一回初心者のためのカメラ入門講座 1: 「写真」とは何か

カテゴリーページ
http://www.street-pics.net/category/camera-lecture-for-beginner/