【実機レビュー】TAMRONのフルサイズ向け高倍率ズーム 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)の猫撮影レビュー

TAMRONのフルサイズ向け高倍率ズーム 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)の実使用レビュー。

使用したのはキャノン用で、EOS 5D mark3との組み合わせ。手振れ補正は常にON。最初は上野公園の黒猫。福岡県の北九州市、小倉駅の北部に浮かぶ「猫島 藍島」での猫撮影。色などはLightroomで加工をしていて、厳密な評価用写真ではありませんが、実際RAW現像して出てくる色とかも含めた総合的なレンズの能力を感じ取って頂ければと思います。

※実はこのレンズでの本格的な初撮影の時の写真なので、体が合っていない可能性はあるのでご容赦を。正直このエントリーのために写真を並べていると、自分がこのレンズの癖を理解できていないというのと、重量級のEOS 5Dmark3と小さく軽い「Tamron 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)」のバランスに体が慣れていないように感じました。
「Canon EF 24-105mm f/4L IS USM」を使うことが多いので、その癖・慣れからすると、高倍率ズームなのにあまりにも軽いので。
あと動きのある猫とそこそこの被写体深度の確保と言うことで、マニュアルの800秒、絞りf7.1〜f8としてました。なので多様な設定のレビューではありません。
このレビューを見てレンズの購入の評価とする方は、その当たりも考慮に入れて頂ければ。大きさ・軽さ・手軽さ等の総合的な実力からいって、下記の個別の写真を見ての評価よりこのレンズの評価は高いです。


Cat looks back @ Tokyo Ueno park. 上野公園の猫。植木の上で振り返る。 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010) にて撮影。

曇りがちで光量不足の中、動きのある猫を撮るため、画角は300mm、1/320秒、F7.1、ISO4000黒猫と言うこともあり、黒猫の毛色を単なる黒に沈めないためにも明るめに加工。焦点を合わせた部分はしっかりとした毛の解像、前ボケ・後ろボケ共にズームレンズでありながら悪くない。特に後ろの遠い部分は十分ではないだろうか。


Cat at Ainoshima cat island Kikakyushu Kokura Fukuoka 2 4K 北九州小倉駅直結の船着き場から40分程度の所にある藍島。良質な漁場として釣り客を惹きつけると共に、手頃な「猫島」として猫ファンに人気。

画角83mm、1/800秒、F7.1、ISO250。焦点の合った猫の顔以外の部分のボケ方が、草むらという細かすぎるものではあるが、ちょっと汚い。もっとも1/800秒にもかかわらず猫の顔さえぶれているので、自分が動いてしまっている+猫も動いているという写真なのかも知れない。手振れ補正が画質に影響してないかは気になるところ。


Cat at Ainoshima cat island Kikakyushu Kokura Fukuoka 2 4K 北九州小倉駅直結の船着き場から40分程度の所にある藍島。良質な漁場として釣り客を惹きつけると共に、手頃な「猫島」として猫ファンに人気。
おもちゃに飛びつく猫。鋭く狙う視線が良い。
画角300mm、1/800秒、F7.1、ISO1600。これも前の写真と一緒で、自分も猫も動いている可能性が高いが、左上のボケがちょっと汚いような気もする。1/800といった高速なシャッターと手振れ補正の組み合わせがちょっと悪影響なのかも知れない。


Cat at Ainoshima cat island Kikakyushu Kokura Fukuoka 3 4K 北九州小倉駅直結の船着き場から40分程度の所にある藍島。良質な漁場として釣り客を惹きつけると共に、手頃な「猫島」として猫ファンに人気。

画角28mm、1/800秒、F8、ISO1000。毛も良く解像し、周辺のボケも良い。LightroomでのRAW現像をもう少し丁寧に明るくした方がよかったというところか。周辺がすこし流れボケの気もするので、これはLightroomの加工を丁寧にするなら気になるところに「明瞭度」パラメーターの低下をかけたほうが綺麗になると思う。

ボケについては少し厳しく言っているように見えるかも知れないが、高倍率ズームレンズでボケまで完璧というのは難しく、この「28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)」は以前のモデルの「Tamron 28-300mm f/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical IF (Model A20)」よりも遙かに解像度が高まり、高速化し、ボケが綺麗になって使いやすくなっていることは強調したい。


Cat at Ainoshima cat island Kikakyushu Kokura Fukuoka 4 4K 北九州小倉駅直結の船着き場から40分程度の所にある藍島。良質な漁場として釣り客を惹きつけると共に、手頃な「猫島」として猫ファンに人気。
青い目をしたシャム猫のような毛色の猫。オリエンタルな感じではあるが、行動と体型はおっさんくさかった。
画角139mm、1/800秒、F7.1、ISO640。毛を見るときちんと解像し、色もこの猫らしさをきちんと表現できている。等倍で見るとすこしブレが目立つので、ひょっとしたら手振れ補正が悪さをしている可能性があるかもしれない。


Cat at Ainoshima cat island Kikakyushu Kokura Fukuoka 5 4K 北九州小倉駅直結の船着き場から40分程度の所にある藍島。良質な漁場として釣り客を惹きつけると共に、手頃な「猫島」として猫ファンに人気。

このレンズの実力が良く引き出せていると感じる写真。猫のひげ・口・きちんと解像し、ボケも綺麗。
設定は画角48mm、1/800秒、F7.1、ISO2500。本来これだけの実力があるレンズと確信できたのは大きい。


Cat at Ainoshima cat island Kikakyushu Kokura Fukuoka 6 4K 北九州小倉駅直結の船着き場から40分程度の所にある藍島。良質な漁場として釣り客を惹きつけると共に、手頃な「猫島」として猫ファンに人気。

猫社会の集合写真。画角100mm、1/800秒、F7.1、ISO640。手前の猫に焦点を合わせて撮影。フルサイズで100mmでf7.1なら被写体深度1.2mぐらい出ていてもおかしくないのだが、少し描画が甘いか。


といったところ。等倍・レンズの周辺までの画質を求める人には(当然高倍率ズームレンズなので)向かないが、いつでも手軽にフルサイズの高感度特性を活かしたいといった方には最適なレンズだと思う。

今回自分はCanon EOS 5D Mark3と組み合わせたが、本体の重さとレンズの軽さがアンバランスで、それが元でブレなどを起こしている可能性が高かった。Canon EOS 6Dや、Nikon D600 D700 D750といった手軽なフルサイズ機と組み合わせ、気軽に活用するというのが良いと思う。