MacOS X・iOS両搭載の12インチiPadはSurfaceが突きつけた問題を解決できているか

■4K壁紙への需要増大の期待

10月16日にAppleがiPad/Macに関して何らかの発表をするイベントをするとのこと。

新しいMacOS X Yosemiteの正式リリースは確実視されており、またRetina DisplayのiMacやより薄型化された新iPad Airなどもほぼ確実とみられている。

Retina iMacの解像度は6400×3200,5120×2880と見られており、実際は倍密度利用をするため3200×1600,2560×1440として利用することになる。現行のiMacの解像度が2560×1440のため、同サイズのiMacを比べると感動的に表示が綺麗になっているだろう。また本当に6400×3200の解像度のモデルが出るとしたら現行の27インチiMacより大型の30インチiMacなどがでるのかもしれない。

3200×1600は当サイトが提供する4K壁紙(4096×2731前後)画像よりも小さく、だからといってネットにそんな簡単に転がっているサイズでは無いので、壁紙/Wallpaperや新iMac向け資料などで当サイトの画像を皆様にご活用頂く機会が増えれば嬉しい限りである。
(当サイトトップページ:http://www.street-pics.net/

また等倍解像度で画像を使いたいという方もいるかもしれないが、現在6K(6400×3200等)サイズのデジタルデータを生産できるカメラや、それに見合った性能のレンズというのは殆ど存在しない(中判カメラから可能だがレンズが?なものも多い)ので、Lightroomといった高性能のアップスケーリングアルゴリズムを搭載したソフトの利用も考えていただければと思います。昔と違い、例えば動画ではあるががテレビの超解像機能などを見ても、最近のアップスケーリングは本当に高性能である。

さらにいうと、そもそもこのぐらいのディスプレイ・解像度の写真(文字・図形のように明確な直線で構成されていないデータ)になると、人間の目では差を感じられなくなってもきています。だからCEATECといった技術展示会で8Kディスプレイを見ても4Kとの差が分からないと言って帰ってくる人が多いわけです。もちろん、ある程度の精細さを保ったまま大型(壁全部など)ディスプレイにするためには情報量を増やしていくことは大事なのですが。


PC/タブレット統合の難しさ

さて、今回の発表に関する噂で一番気になるのは下記のもの。

12.9インチ版のiPad ProにはMac版OS XとiOSを統合したOSを搭載か
http://iphone-mania.jp/news-48087/

DigiTimesによると、サプライチェーンからの情報ではiPad Proには現在2つの試作機が存在しているとしています。ひとつは、ノートパソコンとタブレットの両方の形で利用可能ないわゆる2in1型のディバイス、そしてもう1つが通常のタブレットであるとのことです。

アップルが両型をリリースするのか、それとも1つの型のみになるのかは不明ではあるものの、2015年のはじめには量産が開始されるとしています。

自分はアップルは社内でMacOS XとiOSの統合の試みをしているとは思いますが、おそらく発売できるレベルにはなっておらず、今回は出ないと思います。

このMacOS XとiOSの統合というのは、PC/MACとタブレットの統合という意味でもあるのですが、これはマイクロソフトにおいてSurface Pro3という形で製品化されています。


自分もSurface Pro3利用していて、12インチタブレットにTypePadキーボードによるPC化というギミックの便利さを日々感じているのですが、ソフトウェアのインターフェースデザインがこのハイブリッドな利用形態に追いついていないのも日々感じています。

どういうことかというと椅子に座りキーボードを叩くときの目と画面の距離と、タブレットとして利用するときの距離は違うのに、それに応じて文字の大きさが変わったりはしてくれません。そもそもOSの解像度のスケーリング自体もここ去年・今年あたりで本格的な対応が始まったばかりで、ユーザーにとって満足いく状態かというと怪しいです。

なのでサーフェースを利用するということは、本当に良くデザインされた完璧なハードウェアを、PCスタイルでもタブレットスタイルでも微妙に使いにくい/だけどどっちでも使える状態でソフトウェアを利用するという、中途半端さに耐え受け入れながら過ごすと言うことになっています。

MacOS XとiOSはこの「目との画面の距離の変化に応じたスケーリング」という問題を克服し、使いやすいOSとして今回発売されるでしょうか。
おそらくアップル社内で開発はされているとは思いますが、時期尚早でまだ発売されないと思います。
なぜなら、「目との画面の距離の変化に応じたスケーリング」というのはソフトウェアのユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンス上でかなりのチャレンジになり、商品レベルに仕上げるためには大量のユーザーテストが必要になり、いまのスティーブ・ジョブズ時代よりも緩くなりつつあるAppleの情報管理体制なら事前に漏れると思うのです(期待感を維持するために意識的に漏らさせる事も含め)。

あとは12インチのiPadは出るのか出ないのか。これはどちらとも言えませんが、あまり可能性は高くないと思います。たしかにMacbookの横に12位インチ程度のディスプレイがコンパニオン的にあったら便利だろうし、企業の受付や学校教材用にも向いたサイズかも知れませんが、いまアップルがSKU(商品管理ユニット)を増やしてまで市場に出しておいしい商品化というとそんな気はしません。SamsungのGalaxy Note Pro 12.2などの先行商品もヒットしたわけでは無いですし。

むしろいまAppleが12インチのRetina Displayを調達したとしたら、使いたいのはiPad 12.9ではなく、ずーっと出ると噂されているRetina Macbook Airの製造に使うと思います。

といった妄想をしながら、16日の発表会を楽しみに待ちたいと思います。