格好良すぎてわかりにくいセブンカフェのコーヒーメーカー表示、現場対策集

セブンイレブンのセブンカフェ。2014年の今年は2年目で去年よりも供給が上手くいったようで、都心部でもカップが無い、氷が無いというのを見なくなった気がする。(時々アイスSサイズしかなくて、Lは完売というのはあったが)。

これも他社と比べセブンのコーヒーが圧倒的に美味しいためだが、その普及と共に当初より話題になっていた、コーヒーメーカーの表示がよく分からない問題も大きくなっているように感じられる。

佐藤可士和氏デザインとのことで、確かに可士和デザインと言えるシンプルな世界観である。が、これはセブン-イレブン・ジャパン側の要件定義と発注ミスといってもよい事案。
世界観を昇華しシンプルに体現するデザインとかそういう事が求められているのでは無く、昼の混雑時に迅速に客が操作できるので列が早く進むといった、全国民が一瞬で何となくどーにかできるアフォーダンスを実現するのが必要なのがコンビニにおけるデザインの使命だろう。

美しいUI・デザインと、全国民的に誰もが使えるデザインは違うという大きな問題ではあるのだが、それを論じる前に、各店舗が張り紙を工夫しているのが興味深いのでとりあえずメモとして写真を並べてる。


●赤がホット、青がアイス、色盲ならずともちょっと目が悪かったりぼーっとしていれば、黒字に細い明かりで表示されただけだと分からない。

明確にホット、アイスと書いた上に、サイズもSとかLとかではなく、あなたがいくら払ったかで表現。

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●あったかい、つめたい。英語では無く日本語で、小・大とシンプルに表現
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●Sをふつうと表現。ふつうに対して大きいのがLである。これをみると、3サイズ展開というのが如何に難しいかがわかる。考えてみればファーストフードでもサイズの質問で戸惑う人は多い。ワンサイズ展開が一番良いのであろうが、そうすると小さいサイズにマーケティング上のわかりやすさと価格維持の機能を持たせると行った使い方ができず悩ましい。
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●レギュラーとラージ。これで店員さんへの質問は減ったのだろうか?
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●これも値段で表現。この時、ホットもアイスもSは100円なのだが、ホットのLは150円、アイスのLは180円というのが説明しにくさを生んでいる。
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●カップの方。そう、アイスコーヒーのカップのふたはSもLも一緒なのだ。(ホットもそう?)

ちなみにセブンカフェはSのカップの時に間違ってLボタンを押しても、目一杯まで入るだけでこぼれないというヒューマンエラーに配慮した仕様である。正直秋口などぬるいアイスコーヒーを楽しみたいときには、Sを買ってLのボタンを押したい誘惑に駆られる(あくまで間違ったら仕方ないだけで、意識してやっちゃだめですよ!)。

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全般として、100円コーヒーというマーケティングメッセージを打ち出すための価格戦略と、150、170円の利益の出る水物を売りたいという2つの要求、それに加えてなんか格好いいデザイン?の依頼がこの混乱を引き起こした感がある。

まぁこのデザインは難しくて、全国民を相手にするセブンイレブンがすべきデザインは何かを真剣に問うたら、トイレのウォシュレットみたいなわかりやすくデカいボタンが並ぶ形になって、それはどうなの?という声もわかる。

JR東日本のコンビニNewdaysのSuicaセルフレジも同じようなデザイン問題を抱えてる気がして、格好悪いしかつめっちゃ明確というわけでもない、中途半端さに墜ちてしまっている気がする。

しかし本当にセブンイレブンの商品力は凄い。
このセブンのコーヒーメーカーは4種の豆をひきながらブレンド(アイスは3種類だったかな)、ペーパードリップするというとても贅沢な仕様。
スペシャリティコーヒーだのなんだのご託を並べながら、結局常温管理のコーヒーを雑に注ぐ(時には別のロットを継ぎ足す!)スターバックスと比べると真剣さが違いますな。

4種のコーヒー豆を規定量バランス良く下に流し、挽いて、ペーパードリップして、そのゴミを店員が取り替える部分に綺麗に落とし、次の一杯の味を変えないようにする、これを日々何百杯も繰り返し実行しなるべく故障しないという超難易度の機械を設計した富士電機にも感謝。